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大峰山


【日時】 2001年1月28日(日) 日帰り
【メンバー】 トントン、象、岡本
【天候】 雪

【山域】 櫛形山脈
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 願文山・がんもんやま・248m・無し・新潟県
 大峰山・おおみねやま・399.5m・三等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 村上/中条、新発田/中条、菅谷
【温泉】 貝屋温泉さくらの湯 500円

【時間記録】 6:50 新潟発=(R.7、金塚、貝屋 経由)=8:20 桜公園駐車場〜8:33 発―8:45 桜公園上部〜8:52 発―9:22 願文山〜9:28 発―9:59 展望台〜10:05 発―10:20 大峰山〜10:25 発―10:35 展望台〜11:38 発―12:14 林道終点登山口〜12:20 発―12:56 桜公園駐車場=(往路を戻る)=16:30 新潟着

 北は胎内川、南は加治川の間のおよそ13kmにわたって、日本海の海岸線に沿って広がる櫛形山脈は、日帰りハイキングの山として親しまれている。大峰山は、その南部の中心ともいえるピークであり、山頂手前には山小屋があることから、冬季も登山者が多い。願文山は、大峰山から西に延びる尾根上のピークで、花見公園から大峰山に至る登山道が開かれている。
 昨年11月25日にとんとんさん一行と櫛形山脈縦走を行った。その際、大峰山には冬季も登山者が多いという話をし、それなら冬に登ってみようということになった。足慣らしのワカン歩きも行ったので、大峰山への雪山ハイキングに出かけることにした。
 道路に残った1月10日過ぎの雪もようやく融けて、幹線道路は乾き、自動車のアクセルを心配なく踏むことができるようになった。先回と同じ、加治川道の駅集合。入り口の集落部から先、一車線幅の寺沢林道は、桜公園駐車場まで除雪されていた。この先に人家などはないため、この除雪は、登山者のためのようであった。駐車場には一台の車が停まっていた。
 駐車場から先の林道をうかがうと、雪の上にトレースが続き、雪も締まっており、とりあえず坪足で歩き出した。公園入り口からは、尾根の上まで、杉林の中の急な登りがしばらく続くが、足が時折雪に潜って歩きづらかった。先行者も途中でワカンを履いたようであるが、なんとか尾根の上まで登って、そこでワカンを履いた。朝のうち青空がわずかにのぞいていた空には、黒雲が広がり、すぐそこの日本海も白い雪原にとけ込んでいた。
 ワカンを履くと雪にも潜らなくなり、快調に歩くことができるようになった。しばらく緩やかな尾根道を辿っていき、願文山が近づいてくると、傾斜が増した。願文山の頂上に近づいたところで、横殴りの雪が音を立てて降ってきた。下界の眺めが閉ざされてしまったのは残念ではあるが、このコースは、迷うことのない尾根道で、少々天気が悪くとも歩くのには不安は無かった。願文山の山頂のお堂の前で汗を拭きながら休んでいると、女性二人連れが登ってきた。
 願文山からの空掘の跡の短いが急な下りは、ワカンのかかとでステップを切って下りた。再び雑木林に囲まれた尾根の緩やかな登りが続いた。山頂が近づいてきた所で急斜面になり、ここを登り詰めると、その先で展望台に出た。展望台の広場はだれもおらず、雪に埋もれて静まりかえっていた。先回の初冬の時とは、全く違う眺めであった。
 順調に登ってきて時間も早かったので、休みの前に大峰山山頂を踏んでくることにした。小屋の先は、トレースはなくなり、膝下の雪を踏みしめながらの歩きになった。灌木の枝も倒れ込んで歩きにくい所もでてきた。大峰山登山といっても、展望地の山小屋までで引き返してしまう者が多いようである。往復30分程の労を惜しんでいるのか、大峰山の山頂は展望が得られないためか。もっともワカンも持たずに登ってくる、他人のトレース頼りの者には、僅かな距離といっても歩きようがないんかもしれない。
 雪の上にトレースを付けながらの歩きは、苦しいが楽しい。緩やかに盛り上がった高まりに到着して、そろそろ山頂だろうと思って目印を探した。雪の上に、自然歩道標柱の頭が僅かに出ていた。人の背丈程の標柱も、あと20センチほどで雪に埋もれるところであった。山頂の記念写真といっても、雪が激しく降りだし、早々に退散することになった。小屋での一杯を楽しみに足を早めた。
 大峰山の山小屋は、チェリーヒュッテという、山に馴染まないような名前が付けられている。中に入ると、14、5の人で埋まっているのに驚かされたが、片隅に場所を見つけて座り込むことができた。この後も何人かの登山者が到着したが、満員のため、中に入るのを諦めたようであった。外は吹雪であったが、小屋の中は暖かく、ビールも美味しく飲んだ。
 今回の山行では、スノーシューの説明のために、ワカンとは別に背負ってきていたので、下山はスノーシューを履くことにした。林道終点登山口方面にはトレースが続いていた。夏道とは少し違って、初めは尾根沿いの下りになった。樋状にえぐれたトレースはスノーシューでは歩き辛く、脇の雪の上をショートカットしながら歩いた。ワカンよりは沈み込みは少なく、緩い傾斜の雪面は歩きやすかった。
 夏道よりもあっけない感じで、一本松展望台から林道終点登山口に下りたった。林道上のトレースは締まって坪足で歩ける状態であったが、ワカンとスノーシューの両方を背負うわけにもいかず、スノーシューで歩き続けて、かえって草臥れた。林道歩きにもいやけがさした頃、ようやく駐車場に戻ることができた。駐車場は車で満杯状態になっていた。
 帰りに、登山口近くの貝屋温泉さくらの湯で汗を流し、山の話でお喋りをしてから解散とした。


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