0104

菩提寺山、高立山


【日時】 2001年1月13日(土) 日帰り
【メンバー】 トントン、エビ太、ホッキョクグマ、岡本
【天候】 雪

【山域】 新津丘陵
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 菩提寺山・けんがみね・248.4m・三等三角点・新潟県
 高立山・たかだてやま・276m・なし・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/新津/矢代田、村松
【ガイド】 新津丘陵誌(稿)
【温泉】 小須戸花の湯館 500円 タオル付き

【時間記録】 6:40 新潟発=(R.49、亀田、R.403、白根安田線、金津 経由)=7:30 石油の里着〜8:10 発―9:15 菩提寺山〜9:37 菩提寺山林道口―10:10 高立山林道口―10:32 高立山〜11:25 発―11:45 高立山林道口―12:04 菩提寺山林道口―12:09 門前分岐―12:30 臍清水―13:00 白玉の滝―13:35 石油の里=(小須戸温泉入浴後往路を戻る)=16:30 新潟着

 新潟平野の内陸部の縁に沿った、新津、加茂、五泉の中間に広がる丘陵地を、新津丘陵と呼ぶ。新津丘陵では、一等三角点も置かれている護摩堂山が良く知られているが、最近では、菩提寺山や高立山もハイキングの山として、訪れるハイカーが多くなっている。菩提寺山は、新津市、小須戸町、五泉市の境界に位置しているが、それぞれ、石油の里、大沢公園、門前からの各登山道が整備されている。
 トントンさんから菩提寺山への誘いが入った。菩提寺山へは過去三回登っているが、いずれも大沢公園からのコースで、金津あるいは門前方面からは歩いていなかった。最近、白玉の滝経由のコースが中部北陸自然歩道として整備され、加えて、石油の里からのコースも新しく開かれたと聞いていたので、周遊コースとして歩かせてもらうことにした。
 年明けそうそうの荒天もひと段落し、曇り空の中、山に出かけることができた。もっとも、大雪警報が出ており、天気が崩れる前のひと歩きを期待してのことであった。集合場所の石油の里の駐車場は、バスが中に入ってくるために除雪されていた。駐車場の入口脇にハイキングコースの案内板があり、みると、杉林の中にはっきりした途が続いていた。ただ、この案内板は、新津市が立てたもののためか、管轄外の大沢公園や門前からのコースは書かれておらず、不親切なものであった。
 一同集合後、ワカンを背負って雪山ハイキングへ出発。入口の看板の前で記念写真を撮ったりしていると、一台の車が到着した。中から現れたのは、栃尾の佐藤さんで、掲示板の山行計画を見て会いに来たという。朝食を採るというので、先に出発することにした。
 杉林の中の緩やかな登りが続いた。周囲には、石油のポンプが、展示物として保存されていた。2万5千分の1地図には、井桁状の油田マークが書かれているが、ここや長岡の東山付近以外では、めったにお目にかかれないのではないのだろうか。ひと登りすると汗もふき出してきて、薄着になる必要があった。登山道上の雪は10センチ程で、予想していたよりも少なかった。ワカンの必要はなさそうで、少々がっかりであったが、その分楽をすることができるのでよしとしよう。
 尾根途は雑木や杉林に覆われて、かなり登った所で、新潟平野方面の展望が僅かに広がったのみであった。展望を楽しむなら、大沢公園からの尾根コースの方が上であるが、積雪時を考えると、登山口までのアプローチや駐車場の便の点で、このコースは利用価値が高い。登山道は雪に覆われていたが、辿るのに問題は無かった
 冗談を言いながら賑やかに歩いていき、小ピークを越した鞍部で、右手から高山ブドウ園からの途が合わさり、ひと登りで菩提寺山の山頂に到着した。山頂は30センチ程の雪に覆われ、ひっそりと静まり返っていたが、小屋からは煙が立ち上がり、人がいるようであった。雪を踏みしめて山頂の縁に進んだ。晴の日なら、白山や菅名岳方面の素晴らしい展望が目に飛び込んでくるのだが、雪に覆われた白い平野が眼下に広がっているのみであった。
 写真を撮ったりして騒いでいると、小屋から手招きされ、中で休ませてもらうことにした。ストーブに火が入り、中は暖かかった。休んでいるうちに、佐藤さんも上がってきて、他の登山者も到着するようになった。雪も少なく順調に登ってきたため、高立山まで足を延ばし、そこで昼食にすることにした。用事があるという佐藤さんとは別れ、先に進んだ。石塔場で左折して林道に向かって下っていくと、何人もの登山者が登ってくるのに出会うようになった。多くは、雪避けに傘をさしただけの軽装で、ワカンを持っている者はいなかった。門前コースは、冬でもトレースが期待できるようであった。
 林道に飛び出した所で右折。高立山方面には、人の足跡はあるものの、トレースは薄くなった。雪が深いと高立山までの林道歩きが難しくなるが、坪足で問題なく歩くことができた。雪が降り始め、周囲は白いヴェールに包まれた。林道の屈曲点からは、高立山の山頂を望むことができた。半ば雪に埋もれかかった高立山への道標に従って、尾根に取り付いた。ハイキングの山といっても、雪道の登りはそれなりに体力が必要であった。太平山からの尾根を合わせると、奥に長い高立山の山頂に到着した。展望図が彫り込まれた大石が置かれていたが、以前には無かったものである。
 小屋には人がいなかったので、ガスコンロで湯を沸かして、暖房とした。思い思いの酒で乾杯をして昼食をとっていると、他の登山者が上がってきて、ストーブに火を入れた。焚付けや鉈の置き場なども知っており、毎週のように登ってきている常連のようであった。結局、14名程が到着して、小屋は満員状態になった。おつまみが回ってきたので、こちらもお菓子をお返しにした。どこから登ってきたのかと尋ねられたので、石油の里からと答えると、それは大変なことでと言われた。石油の里はできたばかりで、まだあまり歩かれていないようであった。1時間程休んだところで、混雑で席を譲るため、出発することにした。
 来た道を戻り、菩提寺山取り付きからは、白玉の滝をめざした。林道歩き僅かで、門前への登山道が右に分かれた。坪足で充分な道であったが、ワカンを履いてみたいというので、しばらくワカン歩きをすることになった。次の林道分岐では、左の林道へ。すぐに、右に登山道が分かれた。各分岐には標識が立てられているが、道順はいささか複雑である。ワカン歩きの練習もここまでになった。
 沢状の窪地を下っていくと、左に臍清水が現れた。きれいとはいえない岩場を水がしたたり落ちているもので、水場にはなりそうもなかった。最後に、右手から下りてきた林道に飛び出して、ここを左折すると白玉の滝入口の分岐に到着した。
 時間にも余裕があったので、白玉の滝に寄っていくことにした。白玉の滝の駐車場までは除雪されていた。雪に埋もれた遊歩道をひと登りして、白玉の滝の滝つぼまで進んだ。それ程大きな滝では無かったが、雪が舞う中、静かに水が落ちる姿は美しかった。白玉の滝の入口からは、中部北陸遊歩道となっている堀出神社への案内標識が立っており、この道に進もうとしたが、一旦尾根に上がるようなので、車道経由で石油の里に戻ることにした。
 車の上には10セント程の雪。大雪警報が出ているなか、多くの登山者に出会ったのには、驚かされた。自分たちのことは棚に上げてのことではあるが。小須戸温泉にて入浴後、解散とした。
山行目次に戻る
ホームページに戻る