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黒滝城跡、剣ヶ峰


【日時】 2001年1月7日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 弥彦山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 黒滝城跡・くろたきじょうせき・246m・なし・新潟県
 剣ヶ峰・けんがみね・292m・なし・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 長岡/弥彦/弥彦
【ガイド】 片雲往来語らいの山々阿賀南の山々、MML08290
【温泉】 てまりの湯 500円、タオル付き

【時間記録】 8:00 新潟発=(新新バイパス、西バイパス、R.116、寺泊、新潟寺泊線 経由)=10:25 麓一区〜10:28 発―10:42 林道黒滝要害線分岐―11:20 黒滝城跡・剣ヶ峰鞍部―11:34 黒滝城跡〜11:39 発―11:45 黒滝城跡・剣ヶ峰鞍部〜12:08 発―12:40 剣ヶ峰〜12:45 発―12:59 黒滝城跡・剣ヶ峰鞍部―13:25 林道黒滝要害線分岐―13:40 麓一区=(新潟寺泊線、R.116、西バイパス、新新バイパス 経由)=15:30 新潟着

 日本海に沿って並ぶ国上山、弥彦山、角田山の三山は、ハイキングの山として新潟周辺の登山者に親しまれている。剣ヶ峰は、国上山と弥彦山との間にあり、弥彦山の南の肩にある雨乞山とならんで、一段低いながら、三角形の山頂が遠くからも目立つ山である。
 剣ヶ峰の東、麓地区の背後に位置する246mピークは、鎌倉時代、源氏の流れを引く小国氏が山城を築き、黒滝城跡と呼ばれている。現在では、山頂直下まで林道が延び、山頂一帯は森林公園として整備されている。

 西山方面の雪の状態をまず見に行ったが、集落部で積雪がかなりあるため、弥彦山塊の黒滝城跡を目指すことにした。
 麓一区から林道に乗り入れる所にゲートがあり、冬季閉鎖になっていた。ゲート周辺は道路の幅も広く、車を停めるスペースは充分あった。城川沿いの除雪された林道歩きが続いた。左手にダムを見ながら歩いていくと、「大手道入口」と彫り込んだ御影石の標石が現れた。しかし、山との間には、ダムの水面が広がっていた。ダムの上流部から対岸に回り込んでいく林道があったので、その先に山道があるのであろうか。城川の右岸沿いの道になると、「搦手道入口」という同じ様な標石があり、急斜面の杉林に山道が上がっていた。これが、「片雲往来」に書かれている太蓮手郭経由の道のようであった。この先で、お地蔵様の木の祠を見ると、除雪も終わって、雪道の歩きになった。雪の上には人の歩いた跡が続いていた。
 林道が左に分かれ、ここには林道黒滝要害線起点という標柱が立てられていた。城川沿いの林道には、この先は道がないという警告の看板が立てられていた。山に向かって、大きくジグザグを切る登りが始まった。しばらく歩くと、道路が半分ほど崩落した工事現場に出た。せっかくの舗装道路であるが、この様子だと、春になっても車の通行は当分できそうもない。工事現場から先では、踏み跡は、ウサギのものだけになった。雪の量は、吹き溜まりでは膝までくるものの、場所によっては、数センチという状態で、坪足で歩き続けることができた。林道が左にトラバースするようになると、弥彦山の展望が開け、前方に、僅かな盛り上がりにみえる黒滝城跡が迫ってきた。再び黒の御影石の標石があり、「黒滝乃源」と彫り込んであった。
 林道は黒滝城跡と剣ヶ峰鞍部との鞍部を通過しており、黒滝城跡から東に延びる尾根の先端部に向かって林道が分かれていた。ここの分岐には、黒滝城跡森林公園の案内板が立てられていた。ここに限ったことではないのだが、山中に森林公園などで立派すぎるくらいの整備がされているにしては、宣伝が全くされておらず、利用者がいようといまいと関係がないといった風が多いのには疑問を感じてしまう。
 枝分かれの林道終点からは、丸太の段々やてすりで整備された遊歩道が始まっていた。土塁跡と思われる短いが急な斜面を、雪にステップを切って登ると、石の祠の置かれた黒滝城跡山頂に到着した。弥彦山と国上山に挟まれたピークであるが、展望は木立によって邪魔されていた。山頂から細尾根を辿っていくと、鞍部に戻ることができた。
 剣ヶ峰へは、林道に降り立った所から、向かいの尾根に取り付いた。初めは薮がうるさいが、直に杉の植林地と雑木林との境界に沿っての歩きやすい尾根道になった。途中まで上がった所で、雪が急に深くなって腰までもぐり、坪足では歩けなくなった。今日もワカンでの歩きになった。
 剣ヶ峰の山頂は細長い稜線状で、最高点はどこかと見回しながら先に進んだ。木に赤布が付けられており、ここからは、尾根が北西に下っていた。ここが城川峠に至る尾根で、国上山から弥彦山を経て角田山に至る三山縦走者が付けたもののようであった。帰りはこの尾根をとも考えたが、雪の状態も悪く、もう少し雪の締まった時期を待つことにした。その先で、尾根は左に曲がって下りに入った。山頂標識のようなものはないかと探したが、見あたらなかった。ともあれ、山頂に立ったことは間違いはないとうことで引き返すことにした。木立の間から眺めると、国上山が近づいてきていたが、この深い雪では引き返すのが無難というもの。
 雪道の下りは楽で、あっと言う間に林道に降り立つことができた。ワカンも必要ではなくなり、後は雪道をのんびりと歩いて車に戻った。

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