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カタガリ山


【日時】 2001年1月6日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴

【山域】 新津丘陵
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 カタガリ山・かたがりやま・164m・なし・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/加茂/越後白山
【ガイド】 新津丘陵誌(稿)

【時間記録】 9:30 新潟発=(R.49、亀田、R.403、加茂、黒水、R.290 経由)=11:10 高松入口〜11:25 発―11:53 乗り越し―12:30 カタガリ山〜12:42 発―12:56 乗り越し―13:13 高松入口=(R.290、青橋、羽生田、R.403、亀田、R.49 経由)=15:10 新潟着

 カタガリ山は、新津丘陵の猿毛岳の東のR.290脇にある164mピークである。地図には名前がない低山であるが、村松の南の南田中付近から南西を眺めた時に、台形の猿毛岳の左に笠状の高みとして良く目立つ山である。
 朝方は、湿った雪が横殴りに降っていたため、今日も山は休みかと諦めていたら、9時頃から青空が広がってきて、近場の山にでもということになった。
 以前、丸山へ出かけた時に、猿毛岳の左に笠状の目立つピークがあり、これが丸山かと思っていた。韮澤さんの「新津丘陵誌(稿)」を読んで、カタガリ山であることを知り、山岳展望ソフトのカシミールによっても確かめることができて、登ってみなければと思っていた。
 カタガリ山は、低山であるが、年明けから続いた雪のために、車の到達点と置き場所がまず問題であった。雪の無い季節なら、北側の平の集落から送電線巡視路を使うコースが手っ取り早そうであるが、山間の集落では除雪が進んでおらず、車の置き場所が無さそうであった。カタガリ山の南を走るR.290は、二車線幅で、このあたりの幹線の役割を果たしており、除雪は問題無さそうであった。金割温泉手前の高松入口からアプローチすることにした。
 気温も上がって、今年始めての青空が広がってきた。冬鳥越スキー場は閉鎖になったはずであるが、ソリ滑りの家族連れが遊んでいた。高松入口付近の路肩には、人の背丈程の雪の壁が続いていた。壁の向こうを覗くと、牧川に小さな橋がかかり、山に向かって雪に埋もれた林道が続いているのを確かめることができた。道路の幅も広いので、路肩駐車で歩き始めることにした。
 まずは、スコップで、除雪の壁を崩して、乗り越える足場を作った。壁の上で、さっそくワカンを履いた。足を踏み出すと、ももまでもぐり、体力を振り絞っての歩きになった。谷間に広がる田圃に沿った林道は、雪の吹き溜まりになっていたが、奥の杉林に入ると、雪の量は減ってひと息つくことができた。杉には雪が乗って、クリスマスツリーのような美しい姿を見せていた。作業小屋を右手に見て、さらに杉林の中を進んでいくと、尾根の乗り越し部に到着した。
 地図では、破線は一旦下った後に、山頂から南西に延びる尾根の末端を巻いて、平の集落に続いている。少し下ってから南西尾根を登れば良いのだが、一人でのラッセルに息も上がっており、歩く距離はできるだけ短くする必要があった。南から直接山頂を目指そうと思って、尾根を進み始めたものの、雪の上に薮の蔓が出ていて歩きづらく、傾斜もかなりあった。しかたなく、左にトラバースしながら、南西尾根を目指した。トラバースでは山側のワカンが抜けずに、もがきながらの歩きになった。
 尾根にたどり着いて、ひと休み。トラバースのおかげで、高度は落とさないで済んだので、そう悪いコース取りではなかったのかもかもしれない。尾根沿いの登りは傾斜もほどほどで、気持ちの良い登りになった。雪に覆われていて、道の状態は判らなかったが、鉈目もあり、山道が切られているようであった。尾根の左手には杉林、右手は雑木林が広がっていた。
 カタガリ山の山頂は、杉や雑木に覆われていた。木立の間からは、国道を挟んだ向かいの丸山や高松の薬師山、その背後の白山を透かしてみることができるのだが、写真にはならない展望であった。雪の上に腰をおろして、昼食がてらにビールを飲んだ。冬の一時の晴天に乾杯を捧げよう。
 帰りは、登りの苦労が嘘のように、あっというまに山を下ることができたのだが、平らになってからの林道歩きでは雪にはまって体力を消耗した。僅か164mの山に登っただけであるが、一日分の体力は使い果たし、この日の山はお仕舞いにした。


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