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弥彦山


【日時】 12月10日(日) 日帰り
【メンバー】 トントン、象、岡本
【天候】 晴後雨

【山域】 西蒲原丘陵
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 妻戸山・つまとやま・585.6m・三等三角点・新潟県
 弥彦山・やひこやま・634m・無し・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 長岡/弥彦/弥彦
【ガイド】 八枚川コースについては無し
【時間記録】 8:30 新潟発(新新バイパス、新潟西バイパス、R.116、県道新潟・寺泊線、経由)=9:30 てまりの湯〜9:50 発=(弥彦スカイライン、林道とんび岩線 経由)=10:01 八枚川登山口〜10:08 発―11:06 妻戸山―11:30 弥彦山〜12:18 発―12:25 妻戸山―13:00 八枚川登山口=(往路を戻る)=16:30 新潟着

 弥彦山は、越後平野の日本海際に、角田山や国上山と共にひとつの山塊を作っている。山頂は、越後一宮として名高い弥彦神社の奥の院の置かれた弥彦山と、一等三角点の置かれた多宝山のふたつのピークに分かれている。弥彦山への登山道としては、弥彦神社からの表参道と、日本海側の西生寺からの裏参道が良く利用されているが、中部北陸遊歩道の整備に伴い、西に延びる尾根沿いの妻戸コースが整備された。
 昨年の12月23日は新潟の平野部でも大雪となって遠出は諦め、弥彦周辺の低山巡りに1日を費やした。弥彦山と国上山の中間に位置する雨乞山をめざして、雪に覆われた弥彦スカイランに車を進めたところ、途中で分かれる林道入口に、弥彦山登山道を示す標識が立っているのを見つけた。地図を見て、弥彦山の山頂から西に延びている尾根を登るのだろうと想像したのだが、そのまま一年が過ぎてしまっていた。インターネットの知り合いのトントンさんから弥彦山の誘いを受け、コースを聞いてみると、どうやらこのコースのことのようであったので、喜んで一緒に歩くことにした。
 12月始めにしては珍しい、青空の広がった朝になり、絶好の登山日よりと喜んだのだが。しかし、車を走らせる途中でラジオの天気予報を聞くと、下越は12時から雨は90%という予報が出て驚かされた。待ち合わせ場所の弥彦温泉「てまりの湯」の駐車場で待つうちにも、青空に薄く雲が広がるようになった。
 今回は、3名で歩くことになったが、登山口の駐車スペースは狭いということで、一台の車に乗って、登山口に向かうことになった。
 観音寺温泉から弥彦スカイラインに向かい、猿ヶ馬場への登りにかかる手前で、右手から沢が入るので、右折して林道に入る。ここには、登山道の標識が立てられている。以前よりこのコースを何度も登っているトントンさんによれば、林道は未舗装であったのが、今年になってから舗装されたという。林道の終点とその手前に駐車スペースがあるが、そう広くはなく、このコースが知られるようになると、春先は大混雑になりそうであった。このコースは妻戸山に登り着くことから妻戸コースと呼ばれるようであるが、八枚川登山口と書かれた標識が立っている。
 登山口からは、左手から5m程の滝になって落ちる沢をひと跨ぎして尾根に取り付くことになる。悪天候が続いていたせいか、飛び石伝いに渡るのに、足を濡らさないように注意が必要であった。もっとも、今回は長靴を履いていたので、気にせずに渡ることができたのだが。普段はもっと水量は少ないという。
 尾根には、段々が整備されており、急な階段登りが続いた。息が切れて、階段の整備が恨めしかったが、そのおかげで下りは楽ができたので文句は言えないだろう。登山口の標高は150mであるから、弥彦山の山頂までは、484mの標高差になる。一気の登りであるので、大荷物を背負えば、訓練山行にも手頃からもしれない。もっとも、春には、ユキワリソウやカタクリの群落が広がっているというので、花を愛でながら休み休み登ることになるだろうが。
 登るに連れて、雨乞山の山頂を見下ろすようになり、展望が広がってきた。雨雲が広がり始めたが、遠望は効いていた。日本海の向こうには佐渡ヶ島が横たわり、白山から粟ヶ岳、越後駒ヶ岳方面、米山を眺めることができた。三角点の置かれた妻戸山で、急登も終わり、弥彦山の山頂も僅かな距離に迫ってきた。僅かに下ると、西生寺からの裏参道と合流した。
 朝方の晴天に誘われて弥彦山に登った登山者も、空模様を眺めて、下山を始めたようである。団体も含めてすれ違う登山者は多かったが、弥彦山の山頂は、数名がいるだけであった。日本海の海岸線が真っ直ぐに延びる風景は美しかったが、展望よりも、雲の流れが気になり始めていた。
 日本海から吹き寄せる冷たい風を避けて、お堂の石垣の脇に腰を下ろした。ビニールシートが一枚しかなかったので、登山道脇に、横一列に三人が座る格好になってしまった。これで、目の前に帽子でも置いとけば、物乞いに見えるねと話していたら、案の定登ってきた登山者に同じ事を言われてからかわれてしまった。朝方の晴天に誘われ、山頂でのんびりできると思って、コンビニで鍋を買ってきてしまった。生煮えの鍋を食べるわきにもいかず、煮えるのと空模様を交互に見ることになった。時間通りというか、12時を過ぎると、雨がぱらつき始めたが、食事は無事に終えることができた。
 山頂での記念写真を撮り、急いで下山に移った。幸い、雨は強まったり止んだりを繰り返し、少々濡れたが、雨具を着るほどのことは無かった。階段にも助けられて、駆け足気味に下ることができた。
 てまりの湯に戻って温泉に入り、今年の山や雪山ハイキングのおしゃべりの後に解散になった。

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