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八木鼻、袴腰山


【日時】 2000年6月18日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 下田周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
八木鼻・やぎはな・272.3m・四等三角点・新潟県
袴腰山・はかまごしやま・526.1m・三等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/加茂/粟ヶ岳、森町
【ガイド】 新潟花の山旅(新潟日報事業社)

【時間記録】 9:05 新潟発=(北陸自動車道、三条燕IC、R.289 経由)=10:17 八木鼻駐車場〜10:22 発―10:43 稜線上の分岐―10:52 追分の松―11:01 高城の見える坂―11:15 三角山―11:21 ブナの社―11:28 見返しの丘―11:41 袴腰山〜12:07 発―12:16 見返しの丘―12:21 ブナの社―12:24 三角山―12:33 高城の見える坂―12:42 追分の松―12:50 稜線上の分岐―12:54 八木鼻〜12:59 発―13:01 稜線上の分岐―13:18 八木鼻駐車場=(R.289、荒沢、上谷地、R.290、黒水、加茂、R.403、茅野山IC 経由)=15:10 新潟着

 袴腰山は、粟ヶ岳から東に延びる尾根の末端部に位置する山である。袴腰山への登山道は、長禅寺から高城を経由する「ひめさゆりの小径」が一般的であったが、最近五十嵐川のほとりに屹立する八木鼻からのコースが整備されている。

 八木鼻は1995年9月10日に、袴腰山へは長禅寺からからのひめさゆりの小径を1997年11月1日に歩いている。最近、八木鼻から袴腰山へのコースが整備されたというのを聞いて、歩いてみたいと思っていた。
 この日は、山はお休みにするつもりでいたが、日がさす天気に誘われて、やはり山に出かけてしまった。こんなことと判っていたなら、昨日家に戻らず、そのまま放浪を続けていたものを。時間も遅くなっていたので、アプローチと歩行時間が適当な袴腰山に出かけることにした。
 八木鼻の登山者用の駐車場は、八木橋を渡って岩壁の下に進んだ所にある。以前からの山側の駐車場の他に、五十嵐川側にもトイレを備えた広い駐車場が新しく整備されていた。下田村は、日帰り温泉施設をはじめ、観光客の誘致に力を入れているようである。この山のヒメサユリの季節も終わったためか、駐車場には登山者の物と思われる車は数台のみであった。
 岩壁の下の杉林の中を、八木橋に戻るように遊歩道が続いている。八木橋に近づいた所で、八木神社との十字路に出るので、ここは右折。すぐに山の斜面に突き当たり、つづら折りの急坂が続く。以前に来た時は、夏草がうるさい感じがしたが、良く刈り払いがされていた。昨日に続いて、気温も高く、汗が吹き出てきた。遊歩道という名前にしては、標高差150mの一気の登りは、気合いをいれないと登れない。
稜線上に出て、右は八木鼻に向かうが、左に曲がって、まずは袴腰山を目指した。稜線上の小さなこぶを越していくと、「追分の松」という標識の立てられた小ピークの上に出て展望が開けた。正面に袴腰山から高城に至る稜線が横たわり、これから歩いていく登山道も目で追うことができた。一旦大きく下った後に、急な登りが山頂まで続くようであった。このピークからは、最明寺に至る道が切り開かれていた。
 鞍部に下ってから再び登りにかかり、稜線上に出ると「高城の見える坂」という標識が現れた。再び急登を続けると、三角山に到着。緩やかな歩きを続けた先で、「ブナの社」に出た。ブナ林に囲まれて、木陰が気持ちよさそうであった。馬の背の急坂を登り切ると、見返しの丘に出た。山頂まではあとひと息であるが、最後に急な登りが待ちかまえていた。ロープが張られて、露岩にはステップが切られており、整備は十分であったが。
 袴腰山の山頂には、10組程が休んでいた。台地状の広場になっており、思い思いの木陰に陣取っているため、混み合ったという感じは無かった。正面には粟ヶ岳が大きく広がり、その右手には、白根山や烏帽子岳が顔をのぞかせていた。守門岳は、雲で覆われて、裾野が見えるだけであった。ビールを飲んでひと休み。下りの足元がふらつくのは、昨日の疲れか、ビールのせいか。
 帰りは、八木鼻の頂上に寄っていくことにした。分岐からひと登りで、三角点を取り囲むようにベンチが並べられた八木鼻の頂上に出た。木の茂みが邪魔をして、下を見下ろすことができないのは残念である。そのかわり、周囲の展望は良くひらけている。
 山も登るコースによって、その印象は変わったものになる。袴腰山でひと汗かこうとするなら、八木鼻コースはお勧めである。

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