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古城山、鳴沢峰、大峰山


【日時】 2000年4月15日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 櫛形山脈
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 古城山・こじょうやま・248.3m・なし・新潟県
 鳴沢峰・なるさわみね・288.0m・四等三角点・新潟県
 大峰山・おおみねやま・399.5m・三等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟、村上/新発田、中条/菅谷、中条
【ガイド】 新ハイキング95年4月474号

【時間記録】 8:20 新潟発=(R.7、聖籠IC、紫雲寺、七社、箱岩峠 経由)=9:15 林道ゲート〜9:30 発―9:41 古城山三角点〜9:47 発―9:58 古城山〜10:07 発―10:41 鳴沢峰分岐―10:59 鳴沢峰―11:22 鳴沢峰分岐〜11:30 発―11:38 大峰山入口―11:48 櫛形山分岐―11:54 大峰山―11:59 櫛形山分岐―12:06 大峰山入口―12:39 古城山三角点―12:52 林道ゲート=(往路を戻る)=14:10 新潟着

 櫛形山脈は、日本海沿いに広がり、胎内川と加治川によって両端が切りおとされた、全長約13キロメートルの山塊である。日本一のミニ山脈と呼ばれるように、25000分の1図に山脈と記されている唯一の例といわれ、南部の箱岩峠から、大峰山や櫛形山を経て櫛形山に至る縦走路が整備されている。

 今年の二月会山行の櫛形山脈縦走に参加した。以前中断したままになっていた櫛形山脈縦走を大峰山から白鳥山までつなげることができて満足したのだが、箱岩峠から大峰山までの区間が気になっていた。昨年末に、櫛形山脈南部の要害山と鳥屋ノ峰に登った後で箱岩峠付近を偵察し、林道入口にゲートがあるが、稜線沿いに遊歩道が整備されていることを知った。
 4月始めとあって新人歓迎の宴会が続いて、週末なのに、山歩きの元気が起きてこなかった。天気もあまり良くなさそうなので、難しい歩きは無さそうな櫛形山脈へ出かけることにした。箱岩峠から大峰山へと縦走路をつなげることの他に、古城山と鳴沢峰のピークハントという楽しみもついてくる。
 平日なみの遅い時間に起き出して山に向かった。聖籠ICから紫雲寺を抜けて七社に出る間道を使えば、道路の混雑する新発田を通らずに済んで、順調な走りで箱岩峠に到着することができる。峠から砂利道の櫛形林道に乗り入れると、少し先でゲートが現れて、ここがスタート地点となる。
 遊歩道の入口には、大峰山を示す標柱があり、丸太の段々登りで始まった。タチツボスミレの青い花がお出迎え。ショウジョウバカマの季節は過ぎているが、日陰の斜面には所々で咲いていた。カタクリの花も目に入るようになってきた。右下に林道が平行しているものの、気持ちの良い雑木林の中の歩きが続いた。ひと登りすると、木立が切り開かれた展望地に出た。ここにはベンチが置かれ、四等三角点が登山道脇に埋められていた。地図上で、現在地を確認することができた。この三角点の点名は古城山であるが、古城山の山頂は、その先の高まりになる。登りを続けていくと、登山道は、稜線から一段低い所をトラバースしていった。これでは、古城山の山頂を通過してしまいそうなので、薮の薄い所を選んで稜線に上がった。薮の中にかすかな踏み跡が続いていた。今日は薮漕ぎはお休みのつもりだったのだが、と思いながら、高みを目指した。頂上手前で、段状の防塁のようなものが現れた。山頂を越した先にも同じ様な地形があり、古城山の名前の通りに城跡が残っているようであった。遊歩道が古城山の山頂を通過していないのも、史跡を守るためというなら納得できる。古城山のいわれが登山口あたりに書いておいてくれると助かるのだが。古城山の山頂には、三角点も山名標識も無かったが、赤布が何カ所も付けられていた。
 薮を漕いで古城山の山頂の先に進んでから、登山道に戻った。次のピークを越して林道が再び近づいてくると、林道周辺は伐採地になっていた。小さなアップダウンを続けていくと、横に広がる一段高い稜線への登りになった。登り付いた所が、鳴沢峰への分岐で、その手前はベンチの置かれた展望地になっていた。鳴沢峰は、一段低く見えて、一旦大きく下る必要があるようであった。鳴沢峰の名前は地図には記載されていないが、288.0mの三角点マークのピークであり、破線が通じている。三叉路を左に入ると、かすかな踏み跡状態になった。下降点が分かり難かった。一旦北に向かう尾根を進み、左下に見える赤松目指して、急な斜面を下ると、尾根が続いていた。踏み跡はかすかであったが、薮は薄くて歩くのには問題は無かった。鞍部には杉林が広がっており、左に方向を変えるようにして、鳴沢峰の山頂をめざした。鳴沢峰の山頂は、木立に囲まれて展望は無かった。登り付いた所に、頭が赤く塗られた標石があったので、等級を読みとろうとしたが、表面が磨耗しているのか、なにも字を見つけられなかった。変だなと思いながら数歩先に進むと、ま新しげな四等三角点が頭を出していた。ともあれ、ここが鳴沢峰の山頂であることは確かめることができた。地図では、箱岩方面への尾根に破線が記載されていた。良く見ると、踏み跡が続いているようであった。
 三叉路に戻ってから、鳴沢峰を見下ろしながら、昼の休憩にした。大峰山の山頂までそう遠くはないが、おそらく他のハイカーで賑わっているはずであろう。緩やかに下っていくと、林道に飛び出した。林道を歩いていき、東屋を通り過ぎると、大峰山への登り口が現れた。周囲には、大きな木が目立つようになった。櫛形山への縦走路との分岐に出て、左折。ひと登りで大峰山の山頂に到着した。山頂には、ビニールシートを敷いて休んでいる4名のおばさんグループと単独行のおばさんが賑やかに話していた。ここまでの誰にも会わない登山道とはうって変わった雰囲気に、早々に引き返すことにした。
 帰り道のアップダウンを省略するために、林道に出たところで、そのまま歩くことにした。伐採地には作業小屋があり、出てきたおじさんに挨拶をすると、不思議な顔をして、何をしているのと聞いてきた。大峰山までハイキングしてきたと答えたら納得したようであった。このコースのハイカーは、あまり見かけないようである。古城山手前で、林道は大きく東に回り込んでいる。林道歩きを続けると、距離が長くなって大変そうなので、伐採地をひと登りして、稜線通しの登山道に戻った。古城山を越せば、ゲートまでは、遠くはなかった。
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