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二子山


【日時】 2000年2月6日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り
【山域】 東山周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 二子山・ふたごやま・433.5m・二等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 高田/小千谷/小平尾
【ガイド】 新潟の里山(新潟日報事業社)
【時間記録】 6:40 新潟発=(関越道、越後川口IC、中山 経由)=8:20 木沢登山口〜8:35 発―8:45 小ピーク鞍部〜6:50 発―8:59 二子山南峰―9:06 二子山北峰〜9:20 発―9:25 二子山南峰―9:36 小ピーク鞍部―9:43 木沢登山口=(中山、R.17、R.291、山古志、虫亀、横枕、R.17、中之島見附IC、北陸自動車道 経由)=13:00 新潟着

 長岡東山の南部には、小千谷市、山古志村、川口町にまたがって丘陵地が広がっている。二子山は、信濃川と魚沼川の合流点にある越後川口町の背後にある山である。この一帯には棚田や無数の錦鯉養殖池が広がり、また地図上でも無数の池マークが点在し、独特の景観を見せている。山と集落が入り組んでおり、二万五千分の一地図を見ると、多くの山名が記載されている。しかし、二十万分の一地図に記載されている山名は少なく、金倉山と朝日岳に、この二子山くらいのものである。二子山は、古くからの信仰の山で、山頂の南峰には、石の祠がおかれている。最近では、総合リゾート施設のキャンパス川口から遊歩道が整備され、ハイキングの山として紹介されている。
 手軽にスノーハイキングということで、遊歩道の整備されている二子山に出かけることにした。ただ、ガイドブックに紹介されているキャンパス川口からの遊歩道は、この季節雪に埋もれて長距離を歩ききれないため、途中で自動車道が横切る木沢の集落から歩き出すことにした。
 高速の越後川口SAは、スキー客の車で賑わっていた。それでも、ひと頃と比べれば、少ないといった感じであった。まずまずの天候であったが、冷たい風が吹いていた。越後川口ICからR.17に出て右折し、すぐに県道小千谷川口大和線に入った。段丘上に向かっての道が続き、高度が上がった。キャンパス川口の脇を通り抜け、木沢の集落をめざした。道の脇には、2m程の除雪の壁が続いた。登山口へは、木沢から武道窪への県道に入る必要があった。この道は雪に埋もれているだろうと思っていたが、幸いというべきか、除雪されていた。
 路肩を注意しながら車を走らせていくと、峠部分で、雪の中から遊歩道の標柱の頭が飛び出していた。ワカンの跡が高みに向かって続いていた。キャンパス川口方面から延びてきているはずの遊歩道は、完全に雪に埋もれていた。雪の上に立って、まずはワカンの装着と思ったら、朝の冷え込みで雪はしまっており、ワカンの踏み跡の上では沈み込まなかった。これ幸いと坪足で歩き出した。すぐに尾根通しの道になり、展望が広がった。所々遊歩道の標柱が立っており、コースの心配はなかった。小ピークを越した先の鞍部で、ワカンの跡が消えると、たちまち雪に埋もれる状態になって、ワカンを付けなければならなくなった。雪を一歩ずつ踏みしめながらの杉林の中の登りになった。尾根の東側は崖状で、雪が雪崩状に落ちているところもあり、あまり縁には近寄らないようにした。
 その名前通りに、二子山の山頂は二つに分かれている。まず始めに登り着いた南峰には、石灯篭に石の祠が置かれ、大きな杉の木立が山頂一帯に広がっていた。三角点の置かれている北峰は、目の前であるが、ワカン歩きではそう容易くはない。一旦僅かに下った後に、雑木林の中の登りになった。ピークの上に立つと、その奥にあずまやが半ば雪にうもれていた。眺めの良い山頂であった。遠望の利かない曇りの日であったが、展望を楽しむには充分であった。山の裾野まで、白く埋もれた集落や棚田が広がっていた。越後三山の頂上部は雲に覆われてはっきりせず。スキー場の帯が見えるのが、権現堂山塊であろうか。その手前にはお馴染みになった鳥屋ノ峰もあるはずだが、標高もそう高くはないためか良く判らない。振り返ると、二つに山頂を分けた金倉山が、独立峰よろしく立派な姿を見せていた。キャンパス川口は、歩くスキーとしてクロスカントリースキーのコースを設けているが、この二子山もワカン歩き入門コースとしては絶好のコースと思われる。
 雪に半ば埋もれた指導表は、遊歩道がさらに北に延びていることを示していた。緩やかな尾根を下っていくようであったが、その先の林道が雪に埋もれていると、引き返すのが大変になりそうであった。集落のすぐ脇の雪原で遭難してもしょうがないので、来た道を引き返すことにした。
 下山後、山古志に回って山の偵察をしたが、アプローチの林道が雪に埋もれていたりして歩き出す気になれず、そのまま帰宅した。

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