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秋葉山


【日時】 2000年1月30日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴

【山域】 二王子山塊周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 秋葉山・あきばやま・201.1m・二等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/新発田/上赤谷
【ガイド】 百山百色
【温泉】 新発田温泉・あやめの湯 400円 備品(石鹸)

【時間記録】 7:00 新潟発=(R.7、新発田 経由)=8:40 板山バス停〜8:55 発―9:09 南尾根の取り付き〜9:13 発―9:46 秋葉山〜10:04 発―10:20 南尾根の取り付き―10:37 板山バス停=(往路を戻る)=12:05 新潟着

 秋葉山は、二王子山塊の高知山から西に延びる尾根が加治川沿いの平野部に終わるところに最後に盛り上がったピークである。小さな山ながら、山頂からは、二王子山塊や五頭山塊の大きな展望を楽しむことができる。

 先週は、会山行で高知山を目指したが中退となった。歩いたルートを地図で確認していると、高知山の西に秋葉山という山が目に入った。寒冷前線の通過で、昼から雨という予報も出ていたので、そう時間もかからなそうなこの山を目指すことにした。
 新発田で国道から別れると、二王子岳と高知山の眺めが正面に広がった。板山のバス停前の交差点を左折し、集落内を通り抜け、板山林道に入り込む所で除雪が終わっていた。道路の路肩は雪で覆われて道幅が狭くなっていたため、一旦集落の外に出て、バス停前に車を停めた。
 板山の集落は、道沿いに長く続いていた。雪で覆われた板山林道は、30センチ程の雪で覆われていた。林道に車で入ることができるなら、その奥の黒石山とも思っていたが、この雪ではあきらめるしかない。送電線を一本通過し、林道脇が竹林から杉林に変わった所で、林道から別れて山に向かった。杉林を抜けると、前方に雑木林の斜面が広がっていた。南に延びる尾根は、もう少し林道を先に進んだ所から取り付く必要があったが、ここから登っていっても尾根には合わさるようであった。ここからは雪が深く、ワカンをつける必要があった。小さな沢状の地形に雪が積もって、白い回廊が上に向かって続いていた。急な登りではあったが、その分、高度も順調に上がった。幹の細い雑木林が広がり、所々赤松が点在していた。下生えのササは雪に埋まっており、歩くのには支障はなかった。途中で、布とビニールテープの赤布が一本ずつ残されているのを見つけ、この山にも登る者がいることを知った。二等三角点も置かれており、20万分の1地図で比較的目に留まりやすい山であることは確かである。下からはすぐそこが山頂のように見えていたが、実際の山頂は先で、一人でのラッセルが続いた。
 秋葉山は、円錐型のはっきりした山頂を持つ山であるが、周囲の潅木が刈り払われているため、その標高から想像していたよりも素晴らしい展望が広がっていた。送電線の鉄塔が少し気になるものの、高知山から二王子岳に至る稜線を良く観察することができた。小俣沢右岸尾根や675点を目で追って、先日の山行を復習することができた。高知山は大きな台形状に広がり、背後の二王子岳に負けない存在感を示していた。振り返れば、加治川沿いの平野部や日本海の海岸線が大きく広がっていた。五頭山塊の東面も良く眺めることができた。山頂は雪原になり、三角点は雪の下になっていた。試しに掘ってみたが、雪の厚さは50センチはあり、三角点捜しはあきらめた。もっとも、この山頂は、三角点を確認しなくとも、間違える心配は無かった。
 天気が良ければ、酒を持ち上げて、展望をさかなに腰を据えたい山頂であった。天気は急に変わりはじめ、雨粒が一滴落ちてきたのをきっかけに下山に移った。車に戻るのと同時に雨が降り始めた。新発田温泉で朝風呂に入り、家に戻って昼食になった。
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