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城山


【日時】 2000年1月29日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴

【山域】 川内山塊周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 城山・しろやま・295.8m・四等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/御神楽岳/越後豊川
【ガイド】 なし

【時間記録】 7:30 新潟発=(R.49、津川、上川 経由)=9:48 栃堀〜9:53 発―10:08 台地分岐―11:04 城山〜11:12 発―11:24 湿原―11:30 台地分岐―11:59 栃堀=(往路を戻る)=14:30 新潟

 城山は、県道室谷津川線で、御番沢川を渡った先の栃堀の集落の背後にたたずむ里山である。山城があったかどうかは不明であるが、山頂には杉の大木がある。この山の南の台地には二つの湿原が広がっている。

 今週は、強い寒波が流れ込み、上中越方面は、50センチ以上の雪が積もったようである。金曜日から気温も上がり、下越方面の雪はたいしたことはなかったので、山に出かけることができた。道路も少し奥に入ると雪で覆われていそうなため、幹線道路脇の山を考え、上川の城山に出かけることにした。このところ城山ばかり登っているきらいがあるが、雪があっても登ることのできる里山として、「城山」という名前の山は有り難い存在である。日本で一番多い名前の山は「城山」のようで、「日本山名総覧」によればその数は286で、さらに「なになに城山」があるので、その数は増えることになる。なお、二位は丸山、三位は愛宕山だという。
 栃堀橋を渡ったところの路肩に車を止めた。集落の背後にたたずむ城山が目に入ってきた。雪に埋もれた農道を通って、山裾に取り付いた。一段上がった所には、用水の水路が走っていた。簡易水道のものと思われるパイプが通っている小沢の脇から杉林を登った。一段登ってから少し尾根をたどると、もう一段の登りになった。杉林の中で見通しが利かず、方向を決めて高い方をめざすことになった。二段目で、山頂南の台地に出たはずであった。左手に窪地が広がっているようであったが、杉林が広がって、地図にある湿原マークの地形は確認できなかった。右手に、台地の縁と思われる尾根が続いていたので、半時計回りに山頂をめざすことにした。杉林を抜けると城山の山頂が目の前にあった。左に見える山頂から南に続く尾根が登り易そうであったが、雪が深くなって、遠回りもおっくうであったため、直接山頂を目指した。雪の量は膝くらいで坪足で歩いてきたが、急斜面の登りでワカンをつけることになった。雪の急斜面を小枝を掴みながら登った。山頂はすぐそこに見えたが、根気よく足を運ぶ必要があった。南に延びる尾根にのって、右に曲がると、すぐ先が城山の山頂であった。
 山頂は、一本の杉の大木で占められていた。雪のために見つからないかなと思っていたが、杉から2m程東よりに三角点がわずかに頭をのぞかせていた。周囲には潅木がしげり、二倉山や鍋倉山、御神楽岳をうかがうことはできるものの、写真にはならない眺めであった。
 登ってきたルートは急斜面であったのと、湿原マークがどうなっているのか知りたくて、南の尾根を下ることにした。下っていくと、尾根の南に大きな雪原を見下ろすことができ、これが西の湿原のようであった。ただ、この湿原に下ると、帰りが大回りになるので、尾根の途中から東にコースを変えた。杉林の中を下っていくと、右手に雪原が現れた。周囲にヨシが生えた湿原のようであった。雪の無い時にどのような風景が広がっているのか興味を持った。東に進むと、登りの際の踏み跡に出合って、あとは足跡を道しるべに来た道を戻るだけになった。

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