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金比羅山、丸山、薬師山


【日時】 2000年1月22日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 新津丘陵
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 金比羅山・こんぴらやま・133.9m・三等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/新津/村松
【ガイド】 なし

【山域】 白山周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 丸山・まるやま・205.1m・三等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/加茂/越後白山
【ガイド】 羽田氏の報告

【山域】 白山周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 薬師山・やくしやま・230m・なし・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/加茂/越後白山
【ガイド】 なし

【時間記録】 8:50 新潟発=(R.49、茅野山IC、R.403、金津、丸田 経由)=10:02 五泉市森林公園入口〜10:07 発―10:38 金比羅山〜10:44 発―10:57 陶芸工房―11:00 五泉市森林公園入口=(丸田、中野橋、R.290 経由)=11:42 高松入口〜11:47 発―12:20 丸山〜12:25 発―12:47 高松入口=12:54 高松〜12:59 発―13:15 薬師山〜13:20 発―13:30 高松=(中野橋、田上、R.403、茅野山IC、R.49 経由)=14:40 新潟着

 金比羅山は、新津市と五泉市の境界に位置し、新津丘陵を横断する県道白根安田線に接する山である。東斜面一帯には、五泉市森林公園として遊歩道が整備され、山頂には、その名前と関係した琴平社が置かれている。

 新津丘陵と白山山塊の境界は、五泉と下田を結ぶR.290によって区切られる。R.290沿いに亀割鉱泉という一軒宿があり、丸山はその向かいにたたずむ山である。登山道は無く、山頂付近は雑木林が広がり、人の入った様子は無い。

 薬師山は、R.290から南東に僅かに入った高松の集落の背後に、低いながらもピラミッド型の姿を見せる山である。山頂には薬師堂がおかれ、信仰の山になっている。

 強い寒気が入り込み、ひさしぶりの雪になった。土曜の朝は、雪はやんだものの、路面が凍結しており、ゆっくりと出発することにした。家の回りの積雪は、5センチ程であるが、郊外でどれほどの積雪になっているか予想がつかなかった。とりあえず、近場の低山巡りということで出かけることにした。
 新津丘陵を横断する県道白根安田線は、村松方面に抜ける際に良く利用する道である。石油の里を越して山間部に入ると、路面の雪の量も増えて轍状態になった。金比羅山の山頂は、峠部分から歩き出せば、短時間で到着できそうであったが、路肩には雪が積もって車を停める場所が無く、そのまま五泉側に下ってしまった。五泉側には、森林公園が設けられていることから、金比羅山の山頂まで遊歩道が通じているだろうと期待することにした。坂を下った丸田の交差点を右折すると森林公園の案内標識が出ていた。集落内を抜けて、館之内堤の堰堤の下に出ると、坂の取り付きに森林公園の看板があった。案内図を見たが、金比羅山の名前も出ておらず、遊歩道の様子も皆目見当がつかなかった。役に立たない見本のような看板であった。坂の途中から遊歩道の段々が尾根に向かって上がっていくのを見て、駐車スパースもあることから、ここから歩き出すことにした。
 雪は、20センチ程で、長靴で歩くのに支障は無かった。ニュースで大雪と騒いだわりにこの程度では、今年も少雪になるのだろうか。尾根をひと登りすると左から別な尾根が合わさり、稜線伝いの道になった。右下には、館之内堤の半ば雪に埋もれた水面が広がっていた。遊歩道周囲には杉の植林地が広がっていたが、雪が木の枝にのって、明るい雰囲気になっていた。丸太の段々で過剰に整備された遊歩道のようであったが、全ては雪の下に隠され、白い帯が続いていた。遊歩道歩きであったが、山頂がどこかがわからず地図を確認する必要があった。どうやら、森林公園の外縁を時計回りに進んでいるようであった。
 近づいてきた金比羅山の山頂を前にして尾根道が一旦下ると、右手から別な遊歩道が上がってきた。金比羅山への登りを続けると、山頂手前で、尾根伝いに再び別な遊歩道が右手から合わさった。森林公園内は、いろいろな道が設けられているようであった。登り切った金比羅山の山頂は狭く、鳥居と琴平社の祠が置かれていた。山頂からは、木立がややうるさいものの、白山や菅名岳の展望が広がっていた。
 登ってきたのと反対側に道が下っていたので、そちらの道に進んでみることにした。段々の設けられた急斜面は、すっかり雪に埋もれていた。足を踏み出すごとに、雪玉が幾筋も転がり落ちていった。一旦下った後に尾根道を進むと、車の走行音から、県道が近づいてきたのをしることができた。県道に出てしまうと、車道歩きで出発点に戻ることになってちょっと嫌だなと思いながら歩いていくと、右手に下っていく遊歩道が現れた。この道を下っていくと、杉林の中に出て、谷間で、別な遊歩道に合流した。少し上には、あずまやも設けられていた。沢に沿って下っていくと、館之内堤の池のほとりに飛び出した。陶芸工房といった建物も設けられていたが、人の気配は無かった。陶芸工房の前からも、別な遊歩道が分かれていた。坂を下ると、歩き始めの看板の前に戻ることができた。一周1時間程の歩きになり、ちょっとした足慣らしには良さそうなコースであった。
 続いて、新津丘陵と白山の間に位置する丸山を目指した。丸山には道は無いようなので、地形図を見て、緩い尾根が続く西側から登ることにした。亀割鉱泉を過ぎて高松の集落へ通じる道に曲がった所で車をとめた。取り付きは、杉林の中の急な登りになった。尾根の上は、潅木ですっかり覆われていた。距離はそうあるわけではないので、我慢して進むことにした。イバラにひっかかって、体を離すのに苦労した。坪足で歩くのに苦労は無かったが、もっと雪が積もっていたほうが楽だったかもしれない。
 丸山の山頂付近は、窪地状で、雑木林になっていた。北側の国道寄りが稜線状に高くなっていたので、そこが頂上かと思って登った。色あせた測量の紅白棒が立っているのを見つけ、その周囲の雪を掘ると、三角点が姿を現した。丸山という名前に相応しく、はっきりしない山頂なので、三角点を見つけて、登頂を確かめることができた。下りは、登りに比べれば薮コギも楽で、気楽に歩くことができた。
 丸山の隣りに薬師山がある。この山には登山道があるようなので、もうひと頑張りすることにした。高松の集落手前からは、ピラミッド型をした薬師山を眺めることができた。小さいながら、印象的な姿をしていた。集落を抜けた所に、薬師山の登山口があった。古そうな石の柱が置かれていた。登山道は溝状に抉られ、雪に埋もれていた。急な登りが続いた。途中で尾根の上に出ると、高松の集落を見下ろすようになった。
 山頂には予想以上に立派な薬師堂が置かれていた。内部には寄進の額なども掛けられていた。いまでも厚い信仰に守られているようであった。今年も山歩きを続けることができるようにと、お賽銭をあげた。白山方面の展望が開けているようであったが、雪が降り出して視界が閉ざされていた。低山歩きも、一日に三山登ればこれで充分と、家に帰ることにした。

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