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ジャ林山


【日時】 2000年1月15日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 雨

【山域】 蒲萄山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 ジャ林山・じゃばやしやま・283.3m・三等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 村上/勝木/勝木
【ガイド】 武田氏の情報

【時間記録】 8:10 新潟発=(R.7、蓮野IC、R.113、荒井浜、R.345、笹川流れ 経由)=10:07 鵜泊〜10:14 発―10:43 尾根上―11:01 280ピーク―11:23 ジャ林山〜11:31 発―11:43 280ピーク―12:06 尾根上―12:30 鵜泊=(往路を戻る)=15:00 新潟

 ジャ林山は、蒲萄山塊北端部の日本海沿いにある山である。山頂には古峯神社の祠が置かれ、鵜泊の集落の信仰の山になっている。

 蒲萄山塊の山はかなり登ってきたが、それでも残っている山がある。そのひとつがジャ林山であった。雨の中を北に向かって車を走らせるうちに、青空も顔をのぞかせるようになった。笹川流れで車を止めて日本海を眺めると、白く浪がよせてはいるものの、冬には珍しく穏やかな海であった。山にも雪は全く見られず、茶色の枯れ草色に染まっていた。
 ジャ林山の山頂には祠があり、鵜泊から道が通じていることを村上の武田さんから聞いていた。鵜泊の集落の村上よりにある駐車スペースに車をとめて、歩き出す準備をした。まず、羽越線の線路を越す必要があったが、家並みが続いており、ちょっと迷った。軒下をかすめるようにして家並みの奥に進むと、線路の下に抜け道が通じていた。ゴミで汚れた沢を渡って墓地の脇を抜けると畑が広がっていた。ここで、畑の中を上がっていく道を畦道と思いこみ、明瞭な道に従ってコンクリートの橋を右岸に渡ったのが失敗のようであった。ジャ林山へは、南に向かって尾根を越していくようで、ここから右手の尾根に登っていくのが正解のようであった。谷間に広がる畑の中を登っていくと、道は、踏み石伝いに沢をまたいで、再び左岸に移った。尾根に向かって分かれる道を期待しながら歩いたが、そのまま畑も終わって植林地の中に入ってしまった。前方には、尾根が落ち込んできており、そこから右手の尾根の上に出れば、ジャ林山の東に出ることができるようであった。境界見出しの標柱も埋められており、かすかであるが踏み跡が続いていた。薮山を歩きやすい状態であったので、この踏み跡を追って進むことにした。尾根に取り付くと、急な登りが始まった。伐採が行われたのか、潅木は少ない斜面であった。尾根の上に出て、ここからは尾根沿いの歩きになった。明瞭な尾根道であったが、念のために赤布を付けながら進んだ。谷向こうには、三角形の山頂を持ち、その半分が杉林に覆われたジャ林山が姿を現した。
 ジャ林山の東の280ピークに上がっところで、コースを右に変えた。辿ってきた踏み跡や境界見出標の列は、その後も続いた。所々、杉林が南斜面から稜線上まで広がってきていた。コースの見通しは良かったものの、ヤブが濃くて、稜線から一段下がって歩くような所も現れた。はっきりしないピークを越すと、ジャ林山への最後の登りになった。雑木林の中をひと登りすると、ジャ林山の山頂に到着した。赤く塗られたコンクリート製の小さな祠が置かれ、古峯神社と書かれたお供え物が吊るされていた。山頂の周辺は、木立に取り囲まれていたが、鵜泊や寝屋の集落、日本海を見下ろすことができた。粟島も見えるはずであったが、日本海上には黒雲が浮かんでいた。北に向かって明瞭な踏み跡が続いており、これが本来の参道のようであった。南に向かう尾根にもかすかな踏み跡を見つけることができた。
 参道を使って下山する誘惑にかられたが、途中でつけてきた赤布を回収する必要があり、来た道を戻ることにした。下る途中で、激しくミゾレが降ってきた。視界も悪くなったが、幸い判りやすいコースで赤布も付けてあるので、道を見失う心配はなかった。残雪期などで道が隠れている時には、このコースの方が、少し遠回りであるが、はっきりしていて良さそうである。鵜泊の駐車場に戻った時は、すっかり濡れてしまい、今日の山は終わりにした。

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