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金倉山


【日時】 2000年1月9日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴

【山域】 長岡東山周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 金倉山・かなぐらやま・581.4m・二等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 長岡/長岡/片貝、半蔵金
【ガイド】 新潟の里山(新潟日報事業社)

【時間記録】 8:20 新潟発=(北陸自動車道、中之島見附IC、R.8、横枕、蓬平 経由)=10:50 虫亀林道入口〜11:00 発―11:59 金倉山駐車場―12:16 金倉山〜12:22 発―12:40 南の林道―13:07 虫亀林道入口=(往路を戻る)=15:30 新潟着

 金倉山は、小千谷市と山古志村との境にあり、一帯は長岡東山山本山県立自然公園に指定されている。山麓一帯には、棚田や無数の錦鯉養殖池が広がり、独特の景観を見せている。

 今年の冬は暖冬で、山歩きも長靴の坪足で済んでいたが、本格的なスノーハイクを楽しみたくなった。山頂近くまで車道が延びているが、豪雪地にあって、雪の量はたっぷりのはずの金倉山をめざすことにした。朝方は雨が残ったが、寄り道をして虫亀に到着したときは青空が広がりはじめていた。集落入口にある山古志村案内板を見て金倉山への車道に入ると、集落内から延びてきたもう一本の道が合わさる所で、除雪区間は終わっていた。歩き出す準備をしていると、単独行のおじさんがやってきて、ワカンを履いて先に進んでいった。雪はたっぷりあり、長い林道歩きになりそうであったため、スノーシューを履くことにした。スキーを持ってくれば良かったかもしれない。暖かい日と雨が続いたため、雪は重くなってザラメ状態であった。スノーシューの沈み込みはそう大きくはなく、棚田の間に延びる林道を快調に進んだ。林道の上にはワカンの跡も残っており、最近歩いた者もいるようであった。先行した単独行も直に追い越し、真っ白な雪原の中にトレースを残しながら進んだ。
 途中で林道が左に分かれて金倉山の南山腹に上がっていた。地図を確かめると、金倉山のハイキングコースは山頂の北側を巻く林道から登るようであった。山頂を見上げながらの、水平な歩きが続き、腕と足も草臥れてきた。金倉山の山頂から東に延びる尾根を回り込むと、林道はかなり先の杉林あたりから折り返して、左上に上っていくのを眺めることができた。ショートカットしようかという誘惑にかられたが、斜面が少し急であった。この林道は、車向きで、歩くには効率が悪かった。山腹を登っていくと、数カ所で雪崩の跡が林道を横切っていた。林道は、金倉山の山頂と北のピークとの鞍部に上がった。北のピークの取り付きに金倉山遊歩道入口という標柱が立っており、こちらに入りかけてしまったが、すぐに間違いと気が付いた。林道をさらに登っていくと、広い駐車場に出た。三角屋根のトイレらしい建物も置かれており、夏場には訪れる人も多いようであった。
 駐車場から杉林の中を登っていくと、金倉山の山頂に到着した。山頂の雪原の上にはお地蔵さまが顔をのぞかせていた。中央には展望台が建てられていた。スノーシューをはずして二階に上ると、単独行がすでに到着していた。途中で振り返って姿が見えないことには気が付いていた。林道はワカン歩きには長過ぎることから、途中から山に取り付いたようであった。展望台からは、雪原の中にに点在する棚田や養殖鯉を眺めることができた。魚沼三山は少しかすみ、その手前には雪に覆われた低山が広がっていた。
 ワカンの跡は、南の稜線から上がってきていた。稜線伝いに下っていけば、途中で分かれた林道のどこかに飛び出すはずであった。長い林道歩きは避けたく、このトレースを辿ることにした。潅木に覆われた尾根を南に下っていくと、鞍部を越して、南のピークに出た。ここからは雑木林の中を、南東に下った。スノーシューでは、急過ぎる所もあったが、尻セードーで滑り降りた。最後は、予想通りに林道に飛び出すことができた。積雪期は、金倉山の南ピークから延びる東南尾根を登るのが正解のようであった。もっとも、その場合には、少し急な所もあるので、スノーシューではなくワカンが必要になる。車に戻った時は、一日中の山歩きをしたように、大汗をかいていた。遊歩道も、雪に覆われていれば、一級の登山コースに変身する。
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