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角田山


【日時】 2000年1月1日(土) 日帰り
【メンバー】 細田夫妻、岡本
【天候】 晴
【山域】 角田山
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 角田山・かくたやま・481.7m・二等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 長岡/弥彦/角田山
【ガイド】 新潟ファミリー登山(新潟日報事業社)、新潟の山旅(新潟日報事業社)、新潟の里山(新潟日報事業社)、新潟50山(新潟日報事業社)、越後の山旅上巻(富士波出版社)

【時間記録】 10:10 新潟発=(県道新潟・寺泊線、間手橋、R.460 経由)=11:03 峠下〜11:08 発―11:13 五ヶ峠―11:48 あずまや―11:57 浦浜分岐〜12:03 発―12:11 灯台コース分岐―12:16 三望平園地―12:38 角田山〜12:59 発―13:12 三望平園地―13:16 灯台コース分岐―13:23 浦浜分岐―13:30 あずまや―14:02 五ヶ峠―14:07 峠下=(R.460、五ヶ浜、R.402 経由)=15:30 新潟着

 弥彦山と連なって日本海の波打ち際にたたずむ角田山は、佐渡弥彦国定公園に指定され、新潟市民の日帰り登山の山として最も親しまれている山である。弥彦山が観光、あるいはテレビ等の中継基地のために開発されているのに対し、角田山は自然が良く保たれている。各方面からの登山道が開かれており、変化に富んだ山歩きを楽しむことができる。豪雪地の新潟にあって、海岸部にあることから冬でも積雪量はそう多くはなく、四季を通じて登山を楽しむことのできる貴重な山になっている。

 昨年の忘年会で、新年の目標は角田山の元日登山からという話から、山のお供をすることになった。大晦日の夜は雨風が強まったが、幸いおだやかな新年になった。それ程時間のかかる山でもないので、正月の用事をすませてからのゆっくりと出かけることになった。稲島コースは、先日歩いたとのことで、今回は五ヶ峠コースからという希望であった。角田山の五ヶ峠コースは、登山を始めた年の91年に家族で歩いて以来ということになる。最も樋曽山に登るために、峠の駐車場には98年春にも訪れているので、登山口周辺の様子は判っている。
 年末に降った雪も、その後の暖かい陽気や雨で融けてしまい、五ヶ峠まで車で入ることはできるだろうと思っていた。じょんのび館手前の分岐から林道に入ると、倒木のために通行止めという看板が立っていた。道路半分だけの柵のために、先に進むことにした。下りてきた車のドライバーが手を振って、この先は行けないという合図をしてきた。南山麓に延びる林道の分岐を過ぎてつづら折りを繰り返すようになると、木の枝が倒れかかっていた。枝を少しどかすと、すり抜けることができた。その先の倒木もなんとかすり抜けたが、三度目の倒木は道路を横切っていた。五ヶ峠にもかなり近づいているようなので、ここから歩き出すことにした。
 準備運動にほどよい5分程の歩きで五ヶ峠に到着した。峠の駐車場に車は無かった。青空の広がる元日に角田山の登山者がいないわけは無く、五ヶ浜側からも林道を上がることはできないようであった。段々をひと登りすると尾根上の歩きになった。周囲には雑木林が広がり、木立の間からは青い日本海も眺めることができるようになった。下山してくる登山者にも出合うようになったが、峠には車が無いことから、ほたるの里コースあたりからの周遊あたりであろうか。新潟の冬には珍しい穏やかな陽気で、少しでも長く山歩きを続けていたくなる気分になりそうであった。五ヶ峠コースは、緩やかではあるが長い歩きが続く。浦浜コースとの分岐に出てひと休みした。背後には弥彦山が高くそびえていた。五ヶ峠付近では登山道上に雪は無かったが、少しずつ増えてきて、いつしか雪道の歩きになった。三望平小屋は、注連縄がかざられ、エントツから煙が立ち上っていた。中では、正月の宴会で盛り上がっているようであった。三望平園地に上がると、もうひと頑張りとばかりに、ようやく山頂が目に入ってくる。
 角田山の山頂は雪原となり、丁度広がった青空のもとに明るく輝いていた。山頂小屋は、混み合っているようで、外のほうが気持ちが良さそうなために、ベンチに腰を下ろした。おとそ代わりのビールで乾杯。まずはさい先の良い山行になった。どの登山者もにこやかな顔を浮かべ、山頂には正月気分がただよっていた。稲島コースは、多くの登山者で混雑しているようであったが、五ヶ峠コースは静かな歩きを楽しむことができたようで、通行止めが幸いしたようであった。
 ぬかるみ始めた登山道に足元を注意しながら峠に戻ると、一台の車が上がってきていた。林道を歩いていくと、倒木がどかされていた。ノコで切ってどかしたもののようであった。
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